火から家電品への変遷
家電品は自然界にあるものが、電化製品へと変化したものと言い換えることができます。たとえば、火が暖房器具にとってかわるのは、効率と安全が組み合わさった画期的な人間の産物です。暖房器具のほとんどは電気やガスのエネルギーで動作しているけれども、忘れてはならないのが火の存在です。火というのが、従来は人や周囲を暖めてきた主たる燃料として存在していました。それがいまや、焚き火などほとんどしなくなったし、それをしようものなら、警察がやってきて注意されてしまうことさえあります。それだけ危険性が高く、火事になっては始末をとれない、ということですが、火はやはり暖めるということには欠かせない役割を担ってきました。火力発電というように、近年の電気のもとにもなっていることもあるし、ガスも火力を想定した原料としています。
こうして家電のほとんどは、火の力で動作している部分が少なからずあります。普段垣間見ることのない火のエネルギーが、暖房器具などの家電に直接見らなくなったように、過去に葬り去られつつありますが、忘れてはならない肝心な要素です。もっとも、調理・料理の類の話題では、火は頻繁に使っています。まだこの部分では電気化が普及しておらずガスコンロによって適量の火力を得られて、野菜炒めやカレーのルーを作る際の火に出くわす場面が残っているのがほとんどです。あくまでもそれ以外の家電での火の関わりには、影が薄くなってしまったのです。暖房の主役であったスポット的なストーブには、従来は火が灯っていたわけですが、それもだんだん減っていきました。
もはや調理・料理外のカテゴリーでは火はすっかり影を落としてしまいました。それで火を使う際には、懐かしい気分にさえなりうるし、ありとあらゆるものが家電に変わり果ててしまった社会には、外出して火を使ったバーベキューなどがもてはやされてくるのは当然といってもよいことです。科学的にも効率面でもメリットのあるものでありながら、不自然な部分がデメリットで、家電の役割がそれとして進化を遂げるときにはどんどん火との関係が遠ざかっていっていくものと、機械類ばかりに囲まれてしまった生活にかえって不安感ばかりが残ってくるのです。